【創業84年目の奇跡】一枚の「きもの」に込められた、ある決意のお話



真夏の青空を見上げるたび、私たちが思い出す「原点」があります。

2026年、私たち、きもの おお又は
創業84周年を迎えました。

84年前……それは、昭和17年(1942年)。
時代は第二次世界大戦の真っただ中でした。

「兵隊に行けない自分に、何ができるというのだろう」

創業社長である大又巳之助は、小さな身体を縮こまらせ、悔し涙をこらえていました。
片方の目が不自由で、病弱だった彼は、入隊検査に通らなかったのです。

周りの若者たちが次々と戦地へ向かう中、一人内地に残された虚しさ。

「自分はなんて無力なんだ」
「お国の役に立ちたいのに、何もできない……」

絶望の淵で、暗闇の中を彷徨うような日々。

そんなある日、巳之助の目にふと飛び込んできたのは、過酷な毎日を耐え忍ぶ町の人々の姿でした。

物資は不足し、着るものといえばウールや木綿の質素なものばかり。
正絹の美しいきものなんて、庶民にはとても手の届かない時代です。

それでも、泥にまみれながら懸命に家族を支える女性たちの瞳に、ある「願い」を感じ取りました。

――「どれだけ時代が厳しくても、女性はいつだって、美しくありたいと願っている」

その瞬間、巳之助の胸に熱い稲妻が走りました。

「これだ。兵隊にはなれなくても、自分にはできることがある。きものを通じて女性たちに笑顔を取り戻すこと。それこそが、今の自分にできるお国への恩返しだ!」

「美しくありたい」という人間の尊い心を守るため、巳之助は立ち上がりました。

それが、昭和17年――「おお又」が産声をあげた瞬間でした。

女性がふと笑顔になると、パッと周りが明るくなる。
その笑顔は家族を温め、街を元気にし、やがて時代を動かす大きな活力になっていく。。。

「きもの」は単なる衣服ではありません。
装う人の心を華やかに彩り、生きる歓びを与える「日本の誇り」そのものだったのです。



あれから84年。
時代は令和へと移り変わり、街の風景も大きく変わりました。
けれど、創業者が命を吹き込んだ「志」は、いまも私たちの胸の中で途切れることなく息づいています。

『きもの文化を通じ、お客様に満足と幸せを提供する。これすなわち、世の為、人の為となる精神なり』

この夏も、一着のきものが生み出す「お客様の笑顔」に会いたくて。
私たちは心を込めて、皆様をお迎えいたします。

いつも本当にありがとうございます。



おお又株式会社

大阪市旭区今市1丁目5番15号

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